ブラックジャーナリズムと大手経済誌

皆さま、こんにちは。
ベンチャー広報 代表取締役の野澤直人です。

今回はディープな話題をひとつ。企業の広報担当者として知っておくべき言葉に「ブラックジャーナリズム」があります。取材して得た1次情報をもとに企業など脅迫して利益を得ようとする非合法すれすれの活動のことで、政財界の闇情報を専門に扱う新聞や雑誌の総称としても使います。

例えば、ある雑誌の記者が「Aという上場企業の社長が不倫をしている」という情報を取材活動の中で入手したとします。

ブラックジャーナリズムの場合それを報道せず、A社の広報に連絡をして「おたくの社長が不倫していること知っている。うちの雑誌に広告を出せ。そうすれば記事にしない」と言って、多額の広告料をA社からせしめるわけです。

これはもはや総会屋と同じで、ゆすりやたかりです。反社会勢力と言ってもいいでしょう。最近はあまり聞きませんが、以前はこうしたブラックジャーナリストへの対応が企業の広報担当者の重要な仕事のひとつでした。

数年前の東京スポーツにこんな記事が。これを読むと彼らの手口がよくわかります。

・地方で蔓延する「ブラックジャーナリズム」の実態
https://www.tokyo-sports.co.jp/social/474076/

全国の書店で販売されている有名な経済誌の中にも、過去にマスコミ業界・広報業界の中で「ブラックジャーナリズム」扱いされる媒体がありました。

これらの媒体は、広告を出稿してくれる企業は誌面で好意的な記事(いわゆる「提灯記事」)を書く一方、広告を出さない企業は意図的に批判します。

上場企業はマイナスな記事を書かれると株価にも影響しかねないですし、広報は自社の悪口を書かれたくないから「とりあえず広告を出しておこうか」となる企業もあります。経済誌の広告というのは、こういった力学・カラクリで出稿されるものも少なくありません。企業のスキャンダル等をネタに金銭を要求するという犯罪行為をせずに、媒体側は広告の売上を稼げるのです。

これはネットでググってもあまり出てこない情報なのであえて実名を書きますが(※取扱注意!他言無用)、この手の大手経済誌や経済ジャーナリストとしては、『経済界』の佐藤正忠氏と『財界』の針木康雄氏が有名です。この二人はその全盛期、日本を代表する企業のトップや政界の大物にも大きな影響力があったといわれます。

針木康雄氏は、『財界』で編集長、主幹などをつとめた後、株式会社経営塾を設立して『月刊経営塾(のち月刊BOSS)』を創刊(改題後の2019年に休刊)した人物。2012年に他界されています。

『経済界』を創刊した佐藤正忠氏は2001年に社長を退任。後任の社長には長女の佐藤有美氏が就任しました。佐藤正忠氏も2013年に85歳で他界しましたが、『経済界』は毎年1月に政財界から例年1200人以上のトップが集まる「経済界大賞」のイベントを開催するなど、現在も老舗の経営者向け雑誌としての存在感を示しています。

高杉良氏の書いた『濁流』という小説の舞台が『経済界』であり、有力政治家とのつながりを背景に財界を牛耳る大物フィクサー・杉野良治という登場人物のモデルが佐藤正忠氏であることは、知る人ぞ知るところ。『濁流』は日本の大手経済誌の黒歴史を知る上でとても有益です。読むと大手経済誌への見方がかなり変わると思います。

今では少なくなっているとはいえ、企業の広報という仕事をしてればブラックジャーナリズムと接点を持つ可能性は常にあります。知らなかったではすまされませんので、注意を怠らないようにしましょう。

 野澤 直人

株式会社ベンチャー広報 代表取締役
ゼロイチ広報 主宰

大学卒業後、経営情報サービス会社に入社。 マスコミ業界に転じ、ビジネス誌の編集責任者としてベンチャー経営者500人以上を取材。その後、当時無名だった海外留学関連のベンチャー企業に参画し、広報部門をゼロから立ち上げ毎年100~140件のマスコミ露出を実現。5年で売上10倍という同社の急成長に貢献する。 2010年に日本では珍しいベンチャー企業・スタートアップ専門のPR会社として株式会社ベンチャー広報を創業。以来10年間でクライアント企業は400社を超える。講演・講師実績も多数。著書に『【小さな会社】逆襲の広報PR術』(すばる舎)。

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https://v-pr.co.jp/

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皆さま、こんにちは。
ベンチャー広報 代表取締役の野澤直人です。

今回はディープな話題をひとつ。企業の広報担当者として知っておくべき言葉に「ブラックジャーナリズム」があります。取材して得た1次情報をもとに企業など脅迫して利益を得ようとする非合法すれすれの活動のことで、政財界の闇情報を専門に扱う新聞や雑誌の総称としても使います。

例えば、ある雑誌の記者が「Aという上場企業の社長が不倫をしている」という情報を取材活動の中で入手したとします。

ブラックジャーナリズムの場合それを報道せず、A社の広報に連絡をして「おたくの社長が不倫していること知っている。うちの雑誌に広告を出せ。そうすれば記事にしない」と言って、多額の広告料をA社からせしめるわけです。

これはもはや総会屋と同じで、ゆすりやたかりです。反社会勢力と言ってもいいでしょう。最近はあまり聞きませんが、以前はこうしたブラックジャーナリストへの対応が企業の広報担当者の重要な仕事のひとつでした。

数年前の東京スポーツにこんな記事が。これを読むと彼らの手口がよくわかります。

・地方で蔓延する「ブラックジャーナリズム」の実態
https://www.tokyo-sports.co.jp/social/474076/

全国の書店で販売されている有名な経済誌の中にも、過去にマスコミ業界・広報業界の中で「ブラックジャーナリズム」扱いされる媒体がありました。

これらの媒体は、広告を出稿してくれる企業は誌面で好意的な記事(いわゆる「提灯記事」)を書く一方、広告を出さない企業は意図的に批判します。

上場企業はマイナスな記事を書かれると株価にも影響しかねないですし、広報は自社の悪口を書かれたくないから「とりあえず広告を出しておこうか」となる企業もあります。経済誌の広告というのは、こういった力学・カラクリで出稿されるものも少なくありません。企業のスキャンダル等をネタに金銭を要求するという犯罪行為をせずに、媒体側は広告の売上を稼げるのです。

これはネットでググってもあまり出てこない情報なのであえて実名を書きますが(※取扱注意!他言無用)、この手の大手経済誌や経済ジャーナリストとしては、『経済界』の佐藤正忠氏と『財界』の針木康雄氏が有名です。この二人はその全盛期、日本を代表する企業のトップや政界の大物にも大きな影響力があったといわれます。

針木康雄氏は、『財界』で編集長、主幹などをつとめた後、株式会社経営塾を設立して『月刊経営塾(のち月刊BOSS)』を創刊(改題後の2019年に休刊)した人物。2012年に他界されています。

『経済界』を創刊した佐藤正忠氏は2001年に社長を退任。後任の社長には長女の佐藤有美氏が就任しました。佐藤正忠氏も2013年に85歳で他界しましたが、『経済界』は毎年1月に政財界から例年1200人以上のトップが集まる「経済界大賞」のイベントを開催するなど、現在も老舗の経営者向け雑誌としての存在感を示しています。

高杉良氏の書いた『濁流』という小説の舞台が『経済界』であり、有力政治家とのつながりを背景に財界を牛耳る大物フィクサー・杉野良治という登場人物のモデルが佐藤正忠氏であることは、知る人ぞ知るところ。『濁流』は日本の大手経済誌の黒歴史を知る上でとても有益です。読むと大手経済誌への見方がかなり変わると思います。

今では少なくなっているとはいえ、企業の広報という仕事をしてればブラックジャーナリズムと接点を持つ可能性は常にあります。知らなかったではすまされませんので、注意を怠らないようにしましょう。

 野澤 直人

株式会社ベンチャー広報 代表取締役
ゼロイチ広報 主宰

大学卒業後、経営情報サービス会社に入社。 マスコミ業界に転じ、ビジネス誌の編集責任者としてベンチャー経営者500人以上を取材。その後、当時無名だった海外留学関連のベンチャー企業に参画し、広報部門をゼロから立ち上げ毎年100~140件のマスコミ露出を実現。5年で売上10倍という同社の急成長に貢献する。 2010年に日本では珍しいベンチャー企業・スタートアップ専門のPR会社として株式会社ベンチャー広報を創業。以来10年間でクライアント企業は400社を超える。講演・講師実績も多数。著書に『【小さな会社】逆襲の広報PR術』(すばる舎)。

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