広報担当者は「トランスレーター(翻訳者)」であることを意識する

スタートアップのためのPR会社
株式会社ベンチャー広報の島田です。

今回のテーマは、広報担当者が意識するべき「トランスレーション(翻訳)」について。

企業の広報が意識するのはメディアとのリレーション・メディアへの情報発信なのですが、一番忘れてはいけないのは情報発信の先にいる「読み手」の方達です。
(読み手と言っても、既存顧客、顧客になる可能性のある企業、採用候補者など様々です)

数多ある企業の全てのプレスリリースが記者の方々に丁寧に読みくだかれて記事にされ、わかりやすい表現で世の中に出るとは限りません。広報担当者が作ったそのまま世の中に公開されることがほとんどです。それを考えると、自分が作ったプレスリリースがちゃんと読み手に伝わっているか…ちょっと不安ですよね。

あえてややこしくするために、IT業界の「開発」というちょっとピンポイントな例をあげてみます。

早速ですが、この文章をさささっと読んで、取り組みに対する価値を感じていただけましたか?

=文章1=
当社ではスピードと満足感を重視し、アジャイル開発の代表とされるスクラム開発を採用しています。当社ではこの度の資金調達を元に、スクラム開発を円滑に進めるスクラムマスター人材の採用強化を実施します。
=====

どうですか?

文章の雰囲気で「アジャイル開発って開発速度早そう。あとスクラムマスターの役割が重要そう。なんかいい感じになる雰囲気。」ということは感じ取れるのですが、
・アジャイル開発って?
・スクラム開発って?
・スクラムマスターって?
という疑問を抱いたまま読み終わってしまうという悲しい結果になります。
または文章を読みながらキーワード検索をして、読み手ははるか彼方のページへ…。
多くの業界でIT技術の介入が増えてきましたが、この文章を読んでも、なんとなくいい感じになるんだなぁというニュアンスしか届けられません。

では、伝わりやすさを意識してトランスレーション(翻訳)しちゃいましょう!

まず、アジャイル開発。
アジャイル開発とは、優先順位の高い機能の開発から着手・実装を行う開発手法のため、早い段階でリリースができ、リリース後も細かい機能追加やブラッシュアップを行いながら完成形に開発できるというメリットがあります。
これは課題解決を優先してどんどんよくなるサービスが提供できるという利点があります。

そしてスクラム開発。
アジャイル開発にはいくつか技法があるのですが、その1技法で、サービス開発チームが効率的に開発を進めることができる枠組みのことです。

最後にスクラムマスター。
スクラムの理解と実践を推進し、プロジェクトを円滑に進めることに責任を持つ人。
「スクラム」をチーム全員が正しく理解した上で開発を実践していることを常にチェックしつつ、チームの自律的な行動を引き出し、成果を最大限に引き出すことに注力します。

=文章2=
当社ではサービス提供におけるスピード感と満足度を重視し、課題の本質を優先的に解消する開発手法である「アジャイル開発」の代表とされるスクラム開発を採用しています。
この度の資金調達を元に、開発を円滑に進めるスクラムマスター(※)の育成および人材採用の強化を実施します。
※スクラムマスター:「スクラム」をチーム全員が正しく理解した上で開発を実践していることを常にチェックしつつ、チームの自律的な行動を引き出し、成果を最大限に引き出すことに注力する役割。
=====

キーワードを解説する文言を添えて、注釈でも詳細を記載してみましょう。

最近では耳慣れたキーワードなので、IT関連のサービスを提供している企業だと割と理解している方も多くいるとは思います。

ですが、課題解決をするサービスをなるはやで作ってくれて、随時アップデートをして完成系にしてくれるスピード重視の企業はないかな?という内容のキーワード検索で企業を探している方にリーチできそうでしょうか?

残念ですが、例にあげた文章だとマッチしない可能性大です。

今回はIT業界で飛び交うキーワードを抽出して例を出しましたが、IT業界に限らず「翻訳が必要」なキーワードがたくさんあることは確実です。
訴求したい対象全てがその「用語」を知っているとは限りません。何気なく使っているキーワードが社内公用語として使われている可能性が無きにしも非ず…
日常で聞き慣れたキーワードが読み手に通じるか、理解してもらえるかということを意識したテキスト作りが大切です。

作成したプレスリリースが多くの人の目に止まる前に、今一度「翻訳」を意識して見直すことを忘れずに!
(ちなみに、自身は前職で最終版に仕上げた段階で採用担当のメンバーに読んでもらってチェックをしていました。)

あなたが作ったリリース、以外とたくさんのステークホルダーが読んでますよ!

次回は「そのプレスリリースに記載したデータの根拠はなんですか?」をテーマにしたいと思います。

 

▶︎ゼロイチ広報主宰 野澤より
オンラインサロン「ゼロイチ広報」を始めた理由とそこに込めた想い

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株式会社ベンチャー広報は、創業から10年間で中小・スタートアップ企業に特化して300社以上の広報PR活動をサポートしてきました。その中でPRコンサルタントに蓄積されてきた独自の中小ベンチャー企業向けPR手法を、次世代に還元していく場が「ゼロイチ広報」です。

スタートアップのためのPR会社
株式会社ベンチャー広報の島田です。

今回のテーマは、広報担当者が意識するべき「トランスレーション(翻訳)」について。

企業の広報が意識するのはメディアとのリレーション・メディアへの情報発信なのですが、一番忘れてはいけないのは情報発信の先にいる「読み手」の方達です。
(読み手と言っても、既存顧客、顧客になる可能性のある企業、採用候補者など様々です)

数多ある企業の全てのプレスリリースが記者の方々に丁寧に読みくだかれて記事にされ、わかりやすい表現で世の中に出るとは限りません。広報担当者が作ったそのまま世の中に公開されることがほとんどです。それを考えると、自分が作ったプレスリリースがちゃんと読み手に伝わっているか…ちょっと不安ですよね。

あえてややこしくするために、IT業界の「開発」というちょっとピンポイントな例をあげてみます。

早速ですが、この文章をさささっと読んで、取り組みに対する価値を感じていただけましたか?

=文章1=
当社ではスピードと満足感を重視し、アジャイル開発の代表とされるスクラム開発を採用しています。当社ではこの度の資金調達を元に、スクラム開発を円滑に進めるスクラムマスター人材の採用強化を実施します。
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どうですか?

文章の雰囲気で「アジャイル開発って開発速度早そう。あとスクラムマスターの役割が重要そう。なんかいい感じになる雰囲気。」ということは感じ取れるのですが、
・アジャイル開発って?
・スクラム開発って?
・スクラムマスターって?
という疑問を抱いたまま読み終わってしまうという悲しい結果になります。
または文章を読みながらキーワード検索をして、読み手ははるか彼方のページへ…。
多くの業界でIT技術の介入が増えてきましたが、この文章を読んでも、なんとなくいい感じになるんだなぁというニュアンスしか届けられません。

では、伝わりやすさを意識してトランスレーション(翻訳)しちゃいましょう!

まず、アジャイル開発。
アジャイル開発とは、優先順位の高い機能の開発から着手・実装を行う開発手法のため、早い段階でリリースができ、リリース後も細かい機能追加やブラッシュアップを行いながら完成形に開発できるというメリットがあります。
これは課題解決を優先してどんどんよくなるサービスが提供できるという利点があります。

そしてスクラム開発。
アジャイル開発にはいくつか技法があるのですが、その1技法で、サービス開発チームが効率的に開発を進めることができる枠組みのことです。

最後にスクラムマスター。
スクラムの理解と実践を推進し、プロジェクトを円滑に進めることに責任を持つ人。
「スクラム」をチーム全員が正しく理解した上で開発を実践していることを常にチェックしつつ、チームの自律的な行動を引き出し、成果を最大限に引き出すことに注力します。

=文章2=
当社ではサービス提供におけるスピード感と満足度を重視し、課題の本質を優先的に解消する開発手法である「アジャイル開発」の代表とされるスクラム開発を採用しています。
この度の資金調達を元に、開発を円滑に進めるスクラムマスター(※)の育成および人材採用の強化を実施します。
※スクラムマスター:「スクラム」をチーム全員が正しく理解した上で開発を実践していることを常にチェックしつつ、チームの自律的な行動を引き出し、成果を最大限に引き出すことに注力する役割。
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キーワードを解説する文言を添えて、注釈でも詳細を記載してみましょう。

最近では耳慣れたキーワードなので、IT関連のサービスを提供している企業だと割と理解している方も多くいるとは思います。

ですが、課題解決をするサービスをなるはやで作ってくれて、随時アップデートをして完成系にしてくれるスピード重視の企業はないかな?という内容のキーワード検索で企業を探している方にリーチできそうでしょうか?

残念ですが、例にあげた文章だとマッチしない可能性大です。

今回はIT業界で飛び交うキーワードを抽出して例を出しましたが、IT業界に限らず「翻訳が必要」なキーワードがたくさんあることは確実です。
訴求したい対象全てがその「用語」を知っているとは限りません。何気なく使っているキーワードが社内公用語として使われている可能性が無きにしも非ず…
日常で聞き慣れたキーワードが読み手に通じるか、理解してもらえるかということを意識したテキスト作りが大切です。

作成したプレスリリースが多くの人の目に止まる前に、今一度「翻訳」を意識して見直すことを忘れずに!
(ちなみに、自身は前職で最終版に仕上げた段階で採用担当のメンバーに読んでもらってチェックをしていました。)

あなたが作ったリリース、以外とたくさんのステークホルダーが読んでますよ!

次回は「そのプレスリリースに記載したデータの根拠はなんですか?」をテーマにしたいと思います。

 

▶︎ゼロイチ広報主宰 野澤より
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