新人広報PRパーソンの
心構えとやるべき事は その①

広報初心者のためのオンラインサロン
ゼロイチ広報の三上です。

新年度が始まり、入社直ぐに広報セクションへ配属されたり、他の部署から広報セクションに配属される方も多いのでは。皆さんはこれから、自社の情報をいかにメディアに情報提供していくか、広報セクションの任務は重要となります。

また、個人としてもいかに“広報PRのプロ”を目指し、専門職として活躍できるようになれるのか、この一年間が大切になります。

コロナ問題で自宅勤務でも自身でスキルアップはできます。私は36年の間、一貫して広報PRの専門職として長く従事できたのか、今回はそのコツを解説させて頂きます。

プロになるための8つのポイントとは…

1. 基礎的知識を徹底して習得して下さい!

まずは、広報PR専門書を最低10冊は読んで下さい。

昨今、様々なテーマで広報PRパーソン向けの書籍が刊行されています。大きく二つに分けられます。

一つ目は、『広報PR業に携わったPRパーソンの著書』

広報PRパーソンの全般的な仕事を理解するうえで、有益となります。私の広報PRの基礎を習得したのは、山見博康氏。新人時代に研修も受講した経験もあります。いまでもバイブル的書籍は「広報・PR実務ハンドブック」(日本能率協会マネジメントセンター)です。この他にも多く執筆されています。必須となる書は、弊社代表・野澤の「【小さな会社】逆襲の広報PR術」(すばる舎)です。最新のメディア事情にマッチした、広報PR戦術論を分かりやすく解説した書です。

一方、『メディア出身者の著書』です。

こちらは情報提供の受け手側の考え方・視点が理解できます。どのような情報を欲しているのか。またプレスリリースのテクニカルポイントなども習得できます。一番のお薦めは、以前仕事もさせて頂いた池上彰氏です。特に「新聞の読み方」(祥伝社)はお薦めです。その他に「メディアと広報」(尾関謙一郎著、宣伝会議)、「迷わず書ける記者式文章術」(松林薫著、慶應義塾大学出版会)などもお薦めします。

2. 情報の“営業パーソン”になりましょう!

広報PRパーソンは、自社情報だけ知っていてもプロではありません。自社情報だけでなく、業界全体の市場や動向・トレンド、また競合他社のトピックスや動向、キーマンについてなどを把握する必要があります。

その理由は、メディアサイドが知りたいからです。記者はストレートニュースの他に、連載・コラムや特集企画など様々な企画も担当しています。

その情報は、直ぐに記事にならないケースもありますが、多くのネタから都度、提案し企画に結び付けていくからです。

記者面談で、リリースの説明だけですと10数分で話が終わってしまいます。目的はリリース情報ですが、私は必ず記者が多忙でなければ、1時間は話せる情報をもって会うようにしています。

記者サイドに、自分は情報通と認識してもらえるからです。

そうなると、記者からネタ切れや取材先企業を探している時に問い合わせが増えてきます。その時は、必ず記者が満足頂くように情報提供や取材候補先を紹介します。

広報PRパーソンの商品は“情報”です。顧客は“メディア”です。

顧客のニーズを的確に捉えスピーディに情報提供をする、まさに“営業のプロ”と類似しています。

3. “想像力”を磨いて下さい

広報PRパーソンの大事な資質といえます。

・「自社がいまどのような経営状況になっているのか。」
・「経営戦略のポイントは何か。会社の課題は何か。」
・「記者の関心事は何か」
・「世の中が今どのような状況なのか。」

と、毎日想像を駆り立てて、自身に問いながら仕事を進めて下さい。

記者からよく聞く話で、評判の良い人は「親切で、きめ細かな配慮があり気遣いのできる人」です。これは相手の立場に立って物事が考えられる人=想像力です。評判の悪い人は、「自分勝手で忙しい時に電話をしつこくかけてくる人やとにかく面談を要求する人」がいると聞きます。

私が先輩からの指導で、今でも実行している事があります。取材~掲載後、単に電話でお礼を言う人は想像力のない人です。掲載後の反響や記事内容で共感した点など、短文を添えてメールでお礼をするのが、想像力のある人です。

皆さんも、ぜひ想像力に欠けた行動や言動には注意しましょう。

4. “メディア通・評論”のプロになりましょう!

これは基本中の基本です。

まず情報の営業パーソンとして、顧客の基本情報や関心事・趣味・趣向を把握します。これと同様に、メディアについて知らないと広報の仕事にはなりません。

新聞・雑誌・テレビ・webと、様々なメディアが存在します。自社に関係するメディアが何なのか。どのような報道がされているのか。どのようなコーナー・コラムが存在するのか。自社に関連する記事を書いている記者はだれなのか。

全国紙でも論調や報道特性など、各媒体違います。最近話題となった報道や各媒体の違いがわかるくらい媒体を理解して下さい。それには、毎日少しの時間でも媒体を読む時間をつくりましょう。

5. 広報PRパーソンは”会社の顔”となれ

我々の業界では、企業の広報PRパーソンは、“会社の顔”とよく言われます。

それは、会社=社長の代わりにメディアへ情報提供するからです。まずは、会社の基本情報として事業概要、特徴(他社にはない強み)、事業方針・計画、業績、社長の理念、趣向など、いつでも記者から質問があっても回答できるようにします。

よく聞かれるのは、社長がどのようなタイプでどのような企業理念を持ち起業し、事業を推進しているのか。業界からみた会社の位置づけなど、日々の社内情報にも精通しておくことが大切です。

6. 文章力を磨くには、新聞や書籍が有効

先ほどのメディアを知ることが重要と解説しました。メディアの報道記事を読むことで文章力もupします。なぜか。プレスリリースは、新聞への情報提供資料が原型となっています。

1960年代に、国内にもPRエージェンシーが設立され広報活動が開始されました。当時は新聞全盛時代でした。

新聞の報道構成に基づき、起承転結の逆からプレスリリースのフォーマットになっています。また、文章表現も新聞が基本となります。

新聞の見出し=プレスリリースのタイトルに類似しています。プレスリリースのタイトルが記者に刺さるかが重要となります。これは新聞に精通すれば、インパクトのある見出しが表現できます。様々な書籍を読むことも文章力がつきます。

私がPRエージェンシーの採用面接時に、社長からの質問で「君は本は好きか。何を読んでいるか?」「購読している新聞は?」を聞かれました。後に社長から本を読まない人は、広報PRパーソンとして資質がない。この質問で採用を判断していると聞かされました。

その質問の意味は、当時の私には理解できませんでしたが、この仕事が続けられた要因の一つかもしれません。

7. 広報は“知的格闘技”~レクチャー力を磨いて下さい

広報PRパーソンは、メディアと接し、ヒアリングや伝える=話すことが基本になります。

例えば、記者の面談時、急用で10分しか時間がない。5分内で情報提供のレクチャーをし、5分で記者の質問に対応しなければいけない。逆に、ゆっくり食事を挟みながら面談ができるケースもあります。目的とした情報提供のレクチャーが15分で終わり45分も時間があったら…

その場の対応を臨機応変に記者に満足頂ける場にすることが皆さんの役割となります。

私は、目的とする情報提供以外にも、事前に記者の報道頻度や取材傾向を調べたうえで、面談するようにします。

ある全国紙の記者の方に初対面時、取材し目的のリリースをもとに情報提供しました。生憎、関心をもってもらえませんでした。そこで、私は記者の話を察して、口頭で別のクライアント情報をレクチャーしました。すると記者が関心を示し、この情報は凄い。ぜひ取材をしたいと、その場で取材の確約をとりました。

私は日頃から、記者面談時は取材意欲を駆り立てる情報を必ず提供することを課しています。記者にとって貴重な面談時間、情報という“お土産”をぜひ皆さんも差し上げて下さい。

8.メディア人脈が広報パーソンの財産だ!

俗にいう「一期一会」という言葉があります。もう古いよ、なんて思っている方も多いかと。

でも、私がこの年まで現役を続けられた大きな要因に人脈があります。ではどのような人脈を築くのか。高度なテクニックは必要ありません。

会う方に対して誠意を待って接し、決して嘘はつかない。これが長きに亘り良好な関係でメディアの方々とお付き合いさせて頂いています。私たちとメディアの方々とは、対等な立場です。こちらから情報提供・取材依頼をします。逆に記者の方々から取材の申し込みがあれば、速やかに受け入れ対応します。

記者の方も皆さんと同じように、上司もいて、取材企画の練り直しや取材原稿の直し、取材先の変更と、毎日苦労され活動されています。もし、記者の方から企画のヒントや取材先の依頼や相談があったら、できる限りの満足してもらえるよう対応して下さい。“困ったときはお互い様精神”が、人脈が広くまた深くお付き合いできます。

最後に

皆様がこれから広報PRパーソンとして、プロになるためには、毎日少しでもいいので、課題を見出し、自己研鑽できる時間をつくって下さい。

私から、皆さんにお知らせがあります。

私が新人時代からのお付き合いで、全国紙・産業経済紙のベテラン編集委員の方をお招きした広報オンラインセミナーを企画しました。

産経新聞・フジサンケイビジネスアイに長年記者経験を経て、現在、編集委員として取材活動をされている青山博美様です。青山様には、取材サイドから企業広報のプロになるコツを解説頂く予定です。広報PRパーソンとのが知っておくべき基本的なポイントをベテラン編集委員からレクチャー頂く大変貴重な場となります。

【ゼロイチ広報主催】新人広報担当者向けの広報PRの基本
~ 半年で企業広報のプロになるには ~
全国紙・産業経済紙のベテラン編集委員が、ゲスト登壇!
https://www.v-pr.net/column/9489/

ぜひご参加ください。

このブログを読んでの感想や広報活動で悩んでいる事、上司や仲間に“いまさら聞けない”広報について聞きたい事がありましたら、お気軽に下記のメールにご連絡下さい。

メールアドレス:info@v-pr.net(三上宛)

 三上 毅一

シニアPRコンサルタント

学校法人先端教育機構 事業構想大学院大学/地域活性と事業構想の特別講師。2019年より広報初心者のためのオンラインサロン「ゼロイチ広報」講師。PR業界歴36年。上場企業、中堅・ベンチャー企業問わず、戦略策定から広報担当者の育成までこなすベテランPRマン。豊富なマスコミ人脈を活かし広報PRの指南役として、BtoBからBtoC企業を幅広く担当、500社以上の実績を持つ。活動範囲もコーポレートコミュニケーション(危機管理広報含む)からマーケティングコミュニケーションまで、幅広スキルと知見を持つ。

オンラインサロン「ゼロイチ広報」を始めた理由とそこに込めた想い。

スタートアップのためのPR会社
ベンチャー広報 代表取締役の野澤直人です。

ベンチャー広報では、2019年10月1日からオンラインサロン「ゼロイチ広報」という新しい取り組みを始めました。月額1万円で参加できる、ベンチャー・スタートアップ企業の広報PR人材育成に特化したオンラインサロンです。

実は、この「ゼロイチ広報」は、私が何年も前から温めていた企画。

このサロンを始めたのには、大きく3つの理由があります。その理由とともに、オンラインサロン「ゼロイチ広報」への想いも書いていきたいと思います。

「一人広報」に苦労した自分の原体験

オンラインサロン「ゼロイチ広報」を始めたいと考えた一番の理由は、自分自身が広報担当者になったばかりの時に味わった苦労です。

私が広報担当者になったのは、マスコミを経て社員20名ほどの会社に転職した、2001年のこと。

広報PR担当は、初心者の私のみ。20名くらいの会社ですから、当然広報部門の上司も先輩もおらず、メディア露出実績も全くない会社でした。私自身、前職でマスコミ経験(雑誌の編集者)があったとはいえ、広報PRと記者では業務内容が全く異なります。

広報PRを学ぶために、本を読んだり、セミナーに行ったりしながら、独学でなんとか「一人広報」をやっていましたが、周りには頼れる先輩や仲間がおらず、一人で悪戦苦闘しました。

そのように手探りの広報をやっていたので、当然自分なりの答えを見つけるまでに遠回りすることも多く、今思えば無駄が多かったように思います。

2001年当時に比べれば、現在ではベンチャー企業やスタートアップの数はかなり増えています。しかしながら、「一人広報」をやらねばならない状況は今も変わっていません。

「一人広報」は気軽に相談する相手がいないだけでなく、PR手法においても悩まされます。なぜなら、いくら本を読んで勉強しても、セミナーに行っても、Webで記事を探しても、広報PRについて情報があるのは大企業についてのものばかり。ベンチャー企業やスタートアップの広報担当者にとっては役に立たない情報がほとんどです。

そんな「一人広報」を経験してきた私自身が、当時自分が欲しかったサービスを形にしたのが、今回のオンラインサロン「ゼロイチ広報」です。相談できる相手や一緒に勉強できる仲間がいて、手探りの一人広報から脱却できたなら、もっと早く成果を出せる人がたくさんいるはず。自分で苦労した経験があるからこそ、その一助になりたいと思っています。

もっと安価に、より多くの広報担当者を支援したい

ベンチャー企業の広報担当者を経て、ベンチャー広報・スタートアップ専門のPR会社を立ち上げて約10年。広報PRに携わる中で、ベンチャー企業・スタートアップの広報ニーズが年々高まっていることを感じています。私が広報担当者になったばかりだった2001年では考えられないほど、多くの中小企業・ベンチャー企業・スタートアップが広報に力を入れるようになっています。

このようにニーズが高まる一方で、これまでの当社のサービスだけでは、ベンチャー企業・スタートアップの広報支援ニーズに応えるのが難しいと感じるようになりました。

一つは、人的リソースの問題です。

広報PRの仕事は労働集約的なので、当社のPRコンサルタントがひとりで受け持てるクライアント数は3~4社が限界。現状、弊社にはスタッフ20人が在籍しているのですが、今もフル稼働していて、残念ながらご依頼頂いたお仕事を全て受けることができず、案件をお断りしたり契約開始を数ヶ月お待ち頂くことも少なくありません。人的リソースの問題でどうしても支援できる企業数に限界があるのです。

もう一つが、金額面における問題です。

当社では、大手PR会社が100万円で提供するサービス(いわゆるリテナー契約)を半額程度で提供していますが、それでもベンチャー企業・スタートアップにとっては決して安い金額ではありません。さらに安価な月額20万円のコンサルティングプランでも、予算的に難しい会社もあるでしょう。

せっかく広報PRに力を入れたいと思っているお客様がいるにもかかわらず、金銭面がネックとなり、十分に支援できないという状況にありました。

こういった課題をふまえ、もっと安価に、より多くの企業や広報担当者を支援したいと考えたときにたどり着いた結論が、月額1万円のオンラインサロンでした。

ベンチャー・スタートアップ広報担当者のレベルの底上げ

私は仕事柄、マスコミの方と話す機会が多くあります。

その中で耳にするのは「大企業と比較すると、ベンチャー企業・スタートアップにはレベルが低い広報担当者が多い」という評価です。

ベンチャー企業・スタートアップでは「広報未経験者が一人広報をやっている」というケースも多いので仕方のないことですが、ベンチャー専門のPR会社をやっている私としては心が痛いのが正直なところ。そんな業界の現状を少しでも改善したいという想いがあります。

そして現在、これまで以上に求められているのが、「確実に0→1(ゼロイチ)の広報を実践出来るPRパーソン」です。

大企業の広報PRをできる人はいますが、ベンチャー企業・スタートアップの広報ができる人材は本当に少ないと感じています。つまり、広報PR人材の需要と供給に、大きなギャップがあるのです。しかも、ベンチャー企業・スタートアップの広報について学ぶ場はほとんどありません。

このままでは、広報PR人材の不足問題は解決しません。このオンラインサロン「ゼロイチ広報」は、そうした課題解決策の一手になると考えています。

「ゼロイチ広報」が目指すのは、学び合い教え合うコミュニティ

オンラインサロン「ゼロイチ広報」は、オンラインの活動をメインにしながら、オフラインでも学べる広報コミュニティにしています。私、野澤が主催者で、当社の現役コンサルタントが責任者を務め、そこに加えてコミュニティマネージャーもいます。

コミュニティマネージャーを置いている理由は、当社から一方的に教えるというスタイルではなく、コミュニティに参加する全員が一体となって、学び合い教え合ってほしいという想いがあるからです。このような体制を基盤として、ゼロイチができる広報担当者を目指し、相互に刺激を与え合えるコミュニティにしたいと思っています。そのために、あえて最初の募集人数は20名限定と、少人数にこだわりました。

2019年8月末から募集を開始したこのオンラインサロンですが、おかげさまで0期生はすぐ満席になり、すでに多くの方から次期受講希望を頂くなど大きな反響がありました。現在は、随時会員を募集しております。

  • ゼロから広報PRを学びたい
  • 広報担当者不在の企業でこれから広報PR領域を強化していきたい
  • PRコンサルタントとして独立(または転職)のためのスキルを身に付けたい
  • 広報PRの横の繋がりが欲しい
  • これまでのコンサルティングは金額が高くて依頼できなかったけれど、広報PRをきちんと学びたい。

このように思っている人は、ぜひオンラインサロン「ゼロイチ広報」をのぞいてみてください。

▶︎オンラインサロン「ゼロイチ広報」
https://v-pr.co.jp/

▶︎会員主催で企画から運営まで行われたLT大会の様子です!
ゼロイチ広報の日常の様子や、会員の方々の雰囲気をお届けします!

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お申し込み後、3日以内に入力メールアドレス宛に連絡させていいただきます。

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広報初心者のためのオンラインサロン
ゼロイチ広報の三上です。

新年度が始まり、入社直ぐに広報セクションへ配属されたり、他の部署から広報セクションに配属される方も多いのでは。皆さんはこれから、自社の情報をいかにメディアに情報提供していくか、広報セクションの任務は重要となります。

また、個人としてもいかに“広報PRのプロ”を目指し、専門職として活躍できるようになれるのか、この一年間が大切になります。

コロナ問題で自宅勤務でも自身でスキルアップはできます。私は36年の間、一貫して広報PRの専門職として長く従事できたのか、今回はそのコツを解説させて頂きます。

プロになるための8つのポイントとは…

1. 基礎的知識を徹底して習得して下さい!

まずは、広報PR専門書を最低10冊は読んで下さい。

昨今、様々なテーマで広報PRパーソン向けの書籍が刊行されています。大きく二つに分けられます。

一つ目は、『広報PR業に携わったPRパーソンの著書』

広報PRパーソンの全般的な仕事を理解するうえで、有益となります。私の広報PRの基礎を習得したのは、山見博康氏。新人時代に研修も受講した経験もあります。いまでもバイブル的書籍は「広報・PR実務ハンドブック」(日本能率協会マネジメントセンター)です。この他にも多く執筆されています。必須となる書は、弊社代表・野澤の「【小さな会社】逆襲の広報PR術」(すばる舎)です。最新のメディア事情にマッチした、広報PR戦術論を分かりやすく解説した書です。

一方、『メディア出身者の著書』です。

こちらは情報提供の受け手側の考え方・視点が理解できます。どのような情報を欲しているのか。またプレスリリースのテクニカルポイントなども習得できます。一番のお薦めは、以前仕事もさせて頂いた池上彰氏です。特に「新聞の読み方」(祥伝社)はお薦めです。その他に「メディアと広報」(尾関謙一郎著、宣伝会議)、「迷わず書ける記者式文章術」(松林薫著、慶應義塾大学出版会)などもお薦めします。

2. 情報の“営業パーソン”になりましょう!

広報PRパーソンは、自社情報だけ知っていてもプロではありません。自社情報だけでなく、業界全体の市場や動向・トレンド、また競合他社のトピックスや動向、キーマンについてなどを把握する必要があります。

その理由は、メディアサイドが知りたいからです。記者はストレートニュースの他に、連載・コラムや特集企画など様々な企画も担当しています。

その情報は、直ぐに記事にならないケースもありますが、多くのネタから都度、提案し企画に結び付けていくからです。

記者面談で、リリースの説明だけですと10数分で話が終わってしまいます。目的はリリース情報ですが、私は必ず記者が多忙でなければ、1時間は話せる情報をもって会うようにしています。

記者サイドに、自分は情報通と認識してもらえるからです。

そうなると、記者からネタ切れや取材先企業を探している時に問い合わせが増えてきます。その時は、必ず記者が満足頂くように情報提供や取材候補先を紹介します。

広報PRパーソンの商品は“情報”です。顧客は“メディア”です。

顧客のニーズを的確に捉えスピーディに情報提供をする、まさに“営業のプロ”と類似しています。

3. “想像力”を磨いて下さい

広報PRパーソンの大事な資質といえます。

・「自社がいまどのような経営状況になっているのか。」
・「経営戦略のポイントは何か。会社の課題は何か。」
・「記者の関心事は何か」
・「世の中が今どのような状況なのか。」

と、毎日想像を駆り立てて、自身に問いながら仕事を進めて下さい。

記者からよく聞く話で、評判の良い人は「親切で、きめ細かな配慮があり気遣いのできる人」です。これは相手の立場に立って物事が考えられる人=想像力です。評判の悪い人は、「自分勝手で忙しい時に電話をしつこくかけてくる人やとにかく面談を要求する人」がいると聞きます。

私が先輩からの指導で、今でも実行している事があります。取材~掲載後、単に電話でお礼を言う人は想像力のない人です。掲載後の反響や記事内容で共感した点など、短文を添えてメールでお礼をするのが、想像力のある人です。

皆さんも、ぜひ想像力に欠けた行動や言動には注意しましょう。

4. “メディア通・評論”のプロになりましょう!

これは基本中の基本です。

まず情報の営業パーソンとして、顧客の基本情報や関心事・趣味・趣向を把握します。これと同様に、メディアについて知らないと広報の仕事にはなりません。

新聞・雑誌・テレビ・webと、様々なメディアが存在します。自社に関係するメディアが何なのか。どのような報道がされているのか。どのようなコーナー・コラムが存在するのか。自社に関連する記事を書いている記者はだれなのか。

全国紙でも論調や報道特性など、各媒体違います。最近話題となった報道や各媒体の違いがわかるくらい媒体を理解して下さい。それには、毎日少しの時間でも媒体を読む時間をつくりましょう。

5. 広報PRパーソンは”会社の顔”となれ

我々の業界では、企業の広報PRパーソンは、“会社の顔”とよく言われます。

それは、会社=社長の代わりにメディアへ情報提供するからです。まずは、会社の基本情報として事業概要、特徴(他社にはない強み)、事業方針・計画、業績、社長の理念、趣向など、いつでも記者から質問があっても回答できるようにします。

よく聞かれるのは、社長がどのようなタイプでどのような企業理念を持ち起業し、事業を推進しているのか。業界からみた会社の位置づけなど、日々の社内情報にも精通しておくことが大切です。

6. 文章力を磨くには、新聞や書籍が有効

先ほどのメディアを知ることが重要と解説しました。メディアの報道記事を読むことで文章力もupします。なぜか。プレスリリースは、新聞への情報提供資料が原型となっています。

1960年代に、国内にもPRエージェンシーが設立され広報活動が開始されました。当時は新聞全盛時代でした。

新聞の報道構成に基づき、起承転結の逆からプレスリリースのフォーマットになっています。また、文章表現も新聞が基本となります。

新聞の見出し=プレスリリースのタイトルに類似しています。プレスリリースのタイトルが記者に刺さるかが重要となります。これは新聞に精通すれば、インパクトのある見出しが表現できます。様々な書籍を読むことも文章力がつきます。

私がPRエージェンシーの採用面接時に、社長からの質問で「君は本は好きか。何を読んでいるか?」「購読している新聞は?」を聞かれました。後に社長から本を読まない人は、広報PRパーソンとして資質がない。この質問で採用を判断していると聞かされました。

その質問の意味は、当時の私には理解できませんでしたが、この仕事が続けられた要因の一つかもしれません。

7. 広報は“知的格闘技”~レクチャー力を磨いて下さい

広報PRパーソンは、メディアと接し、ヒアリングや伝える=話すことが基本になります。

例えば、記者の面談時、急用で10分しか時間がない。5分内で情報提供のレクチャーをし、5分で記者の質問に対応しなければいけない。逆に、ゆっくり食事を挟みながら面談ができるケースもあります。目的とした情報提供のレクチャーが15分で終わり45分も時間があったら…

その場の対応を臨機応変に記者に満足頂ける場にすることが皆さんの役割となります。

私は、目的とする情報提供以外にも、事前に記者の報道頻度や取材傾向を調べたうえで、面談するようにします。

ある全国紙の記者の方に初対面時、取材し目的のリリースをもとに情報提供しました。生憎、関心をもってもらえませんでした。そこで、私は記者の話を察して、口頭で別のクライアント情報をレクチャーしました。すると記者が関心を示し、この情報は凄い。ぜひ取材をしたいと、その場で取材の確約をとりました。

私は日頃から、記者面談時は取材意欲を駆り立てる情報を必ず提供することを課しています。記者にとって貴重な面談時間、情報という“お土産”をぜひ皆さんも差し上げて下さい。

8.メディア人脈が広報パーソンの財産だ!

俗にいう「一期一会」という言葉があります。もう古いよ、なんて思っている方も多いかと。

でも、私がこの年まで現役を続けられた大きな要因に人脈があります。ではどのような人脈を築くのか。高度なテクニックは必要ありません。

会う方に対して誠意を待って接し、決して嘘はつかない。これが長きに亘り良好な関係でメディアの方々とお付き合いさせて頂いています。私たちとメディアの方々とは、対等な立場です。こちらから情報提供・取材依頼をします。逆に記者の方々から取材の申し込みがあれば、速やかに受け入れ対応します。

記者の方も皆さんと同じように、上司もいて、取材企画の練り直しや取材原稿の直し、取材先の変更と、毎日苦労され活動されています。もし、記者の方から企画のヒントや取材先の依頼や相談があったら、できる限りの満足してもらえるよう対応して下さい。“困ったときはお互い様精神”が、人脈が広くまた深くお付き合いできます。

最後に

皆様がこれから広報PRパーソンとして、プロになるためには、毎日少しでもいいので、課題を見出し、自己研鑽できる時間をつくって下さい。

私から、皆さんにお知らせがあります。

私が新人時代からのお付き合いで、全国紙・産業経済紙のベテラン編集委員の方をお招きした広報オンラインセミナーを企画しました。

産経新聞・フジサンケイビジネスアイに長年記者経験を経て、現在、編集委員として取材活動をされている青山博美様です。青山様には、取材サイドから企業広報のプロになるコツを解説頂く予定です。広報PRパーソンとのが知っておくべき基本的なポイントをベテラン編集委員からレクチャー頂く大変貴重な場となります。

【ゼロイチ広報主催】新人広報担当者向けの広報PRの基本
~ 半年で企業広報のプロになるには ~
全国紙・産業経済紙のベテラン編集委員が、ゲスト登壇!
https://www.v-pr.net/column/9489/

ぜひご参加ください。

このブログを読んでの感想や広報活動で悩んでいる事、上司や仲間に“いまさら聞けない”広報について聞きたい事がありましたら、お気軽に下記のメールにご連絡下さい。

メールアドレス:info@v-pr.net(三上宛)

三上 毅一

シニアPRコンサルタント

学校法人先端教育機構 事業構想大学院大学/地域活性と事業構想の特別講師。2019年より広報初心者のためのオンラインサロン「ゼロイチ広報」講師。PR業界歴36年。上場企業、中堅・ベンチャー企業問わず、戦略策定から広報担当者の育成までこなすベテランPRマン。豊富なマスコミ人脈を活かし広報PRの指南役として、BtoBからBtoC企業を幅広く担当、500社以上の実績を持つ。活動範囲もコーポレートコミュニケーション(危機管理広報含む)からマーケティングコミュニケーションまで、幅広スキルと知見を持つ。

オンラインサロン「ゼロイチ広報」を始めた理由とそこに込めた想い。

スタートアップのためのPR会社
ベンチャー広報 代表取締役の野澤直人です。

ベンチャー広報では、2019年10月1日からオンラインサロン「ゼロイチ広報」という新しい取り組みを始めました。月額1万円で参加できる、ベンチャー・スタートアップ企業の広報PR人材育成に特化したオンラインサロンです。

実は、この「ゼロイチ広報」は、私が何年も前から温めていた企画。

このサロンを始めたのには、大きく3つの理由があります。その理由とともに、オンラインサロン「ゼロイチ広報」への想いも書いていきたいと思います。

「一人広報」に苦労した自分の原体験

オンラインサロン「ゼロイチ広報」を始めたいと考えた一番の理由は、自分自身が広報担当者になったばかりの時に味わった苦労です。

私が広報担当者になったのは、マスコミを経て社員20名ほどの会社に転職した、2001年のこと。

広報PR担当は、初心者の私のみ。20名くらいの会社ですから、当然広報部門の上司も先輩もおらず、メディア露出実績も全くない会社でした。私自身、前職でマスコミ経験(雑誌の編集者)があったとはいえ、広報PRと記者では業務内容が全く異なります。

広報PRを学ぶために、本を読んだり、セミナーに行ったりしながら、独学でなんとか「一人広報」をやっていましたが、周りには頼れる先輩や仲間がおらず、一人で悪戦苦闘しました。

そのように手探りの広報をやっていたので、当然自分なりの答えを見つけるまでに遠回りすることも多く、今思えば無駄が多かったように思います。

2001年当時に比べれば、現在ではベンチャー企業やスタートアップの数はかなり増えています。しかしながら、「一人広報」をやらねばならない状況は今も変わっていません。

「一人広報」は気軽に相談する相手がいないだけでなく、PR手法においても悩まされます。なぜなら、いくら本を読んで勉強しても、セミナーに行っても、Webで記事を探しても、広報PRについて情報があるのは大企業についてのものばかり。ベンチャー企業やスタートアップの広報担当者にとっては役に立たない情報がほとんどです。

そんな「一人広報」を経験してきた私自身が、当時自分が欲しかったサービスを形にしたのが、今回のオンラインサロン「ゼロイチ広報」です。相談できる相手や一緒に勉強できる仲間がいて、手探りの一人広報から脱却できたなら、もっと早く成果を出せる人がたくさんいるはず。自分で苦労した経験があるからこそ、その一助になりたいと思っています。

もっと安価に、より多くの広報担当者を支援したい

ベンチャー企業の広報担当者を経て、ベンチャー広報・スタートアップ専門のPR会社を立ち上げて約10年。広報PRに携わる中で、ベンチャー企業・スタートアップの広報ニーズが年々高まっていることを感じています。私が広報担当者になったばかりだった2001年では考えられないほど、多くの中小企業・ベンチャー企業・スタートアップが広報に力を入れるようになっています。

このようにニーズが高まる一方で、これまでの当社のサービスだけでは、ベンチャー企業・スタートアップの広報支援ニーズに応えるのが難しいと感じるようになりました。

一つは、人的リソースの問題です。

広報PRの仕事は労働集約的なので、当社のPRコンサルタントがひとりで受け持てるクライアント数は3~4社が限界。現状、弊社にはスタッフ20人が在籍しているのですが、今もフル稼働していて、残念ながらご依頼頂いたお仕事を全て受けることができず、案件をお断りしたり契約開始を数ヶ月お待ち頂くことも少なくありません。人的リソースの問題でどうしても支援できる企業数に限界があるのです。

もう一つが、金額面における問題です。

当社では、大手PR会社が100万円で提供するサービス(いわゆるリテナー契約)を半額程度で提供していますが、それでもベンチャー企業・スタートアップにとっては決して安い金額ではありません。さらに安価な月額20万円のコンサルティングプランでも、予算的に難しい会社もあるでしょう。

せっかく広報PRに力を入れたいと思っているお客様がいるにもかかわらず、金銭面がネックとなり、十分に支援できないという状況にありました。

こういった課題をふまえ、もっと安価に、より多くの企業や広報担当者を支援したいと考えたときにたどり着いた結論が、月額1万円のオンラインサロンでした。

ベンチャー・スタートアップ広報担当者のレベルの底上げ

私は仕事柄、マスコミの方と話す機会が多くあります。

その中で耳にするのは「大企業と比較すると、ベンチャー企業・スタートアップにはレベルが低い広報担当者が多い」という評価です。

ベンチャー企業・スタートアップでは「広報未経験者が一人広報をやっている」というケースも多いので仕方のないことですが、ベンチャー専門のPR会社をやっている私としては心が痛いのが正直なところ。そんな業界の現状を少しでも改善したいという想いがあります。

そして現在、これまで以上に求められているのが、「確実に0→1(ゼロイチ)の広報を実践出来るPRパーソン」です。

大企業の広報PRをできる人はいますが、ベンチャー企業・スタートアップの広報ができる人材は本当に少ないと感じています。つまり、広報PR人材の需要と供給に、大きなギャップがあるのです。しかも、ベンチャー企業・スタートアップの広報について学ぶ場はほとんどありません。

このままでは、広報PR人材の不足問題は解決しません。このオンラインサロン「ゼロイチ広報」は、そうした課題解決策の一手になると考えています。

「ゼロイチ広報」が目指すのは、学び合い教え合うコミュニティ

オンラインサロン「ゼロイチ広報」は、オンラインの活動をメインにしながら、オフラインでも学べる広報コミュニティにしています。私、野澤が主催者で、当社の現役コンサルタントが責任者を務め、そこに加えてコミュニティマネージャーもいます。

コミュニティマネージャーを置いている理由は、当社から一方的に教えるというスタイルではなく、コミュニティに参加する全員が一体となって、学び合い教え合ってほしいという想いがあるからです。このような体制を基盤として、ゼロイチができる広報担当者を目指し、相互に刺激を与え合えるコミュニティにしたいと思っています。そのために、あえて最初の募集人数は20名限定と、少人数にこだわりました。

2019年8月末から募集を開始したこのオンラインサロンですが、おかげさまで0期生はすぐ満席になり、すでに多くの方から次期受講希望を頂くなど大きな反響がありました。現在は、随時会員を募集しております。

  • ゼロから広報PRを学びたい
  • 広報担当者不在の企業でこれから広報PR領域を強化していきたい
  • PRコンサルタントとして独立(または転職)のためのスキルを身に付けたい
  • 広報PRの横の繋がりが欲しい
  • これまでのコンサルティングは金額が高くて依頼できなかったけれど、広報PRをきちんと学びたい。

このように思っている人は、ぜひオンラインサロン「ゼロイチ広報」をのぞいてみてください。

▶︎オンラインサロン「ゼロイチ広報」
https://v-pr.co.jp/

▶︎会員主催で企画から運営まで行われたLT大会の様子です!
ゼロイチ広報の日常の様子や、会員の方々の雰囲気をお届けします!

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申し込みは下記の入力フォームよりお願い致します。
お申し込み後、3日以内に入力メールアドレス宛に連絡させていいただきます。

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